2025年9月21日(日)に、高松商工会議所にて「後継経営者養成講座」の第5講を開催しました。
テーマは「財務・経営計画~経営者がつくる数字を理解する~」で、森卓史診断士が講師を務めました。
講座は「なぜ、中小企業の経営者は、数字が苦手なのか?」という問いかけから始まりました。原価高騰や最低賃金上昇といった避けられない外部環境の変化を踏まえ、利益を確保するための基本ツールとして損益分岐点分析を学びました。
午後からは、身近な事例を題材にした演習を通じて、原価や人件費の上昇を乗り越えるための値上げシミュレーションを体験。さらに今日の学びの集大成として「事業価値を高める経営レポート」の作成にも取り組み、各受講生が自社の経営計画をじっくりと考えるきっかけとなりました。
受講後には、「値下げや値上げが、利益に与える影響の大きさに驚いた。」「売上は大きいが粗利の小さい商品が、自社にもあると気付いた。」「これまであまり会社の数字を見てこなかったが、今日の学びを踏まえて意識していきたい。」「事業価値を高める経営レポートを、最後まで作り上げたい。」などの声が寄せられました。自社の現状を数字で冷静に分析し、未来を構想することの大切さを実感いただけたようです。
次回はいよいよ最終回、10月12日(日)の第6講「成果発表会」です。過去に当講座を受講されて活躍中の先輩経営者の講話や、受講生の皆さまがこの講座を通じて学んだ成果を発表します。どんな発表になるのか、今から楽しみです。